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2006年10月30日

高校履修漏れ問題

 高校の必修科目履修漏れの問題ですが、逆にきっちりと指導要領を遵守している高校がどれだけあるのかカウントしたほうが早いのではないでしょうか? 履修漏れを申告していない高校もほとんどグレーゾーンでの履修状況だと思います。したがって、性善説に立った「ルールを守って勉強した生徒にアンフェアにならないように」という議論が建前だけだというのは、現場の教師も高校生もわかっていて、知らないのは文科省のお偉方だけではないかと感じます。

 20年以上も前の話ですが、私の卒業した公立の進学校では生物の教科書は半分しか履修しませんでした。世界史でも第2次大戦以降の現代史までは終わらなかったと思います。当時から20年経っていますが、校風から考えて私の卒業した高校が文科省の学習指導要領をキッチリ遵守しているとは到底思えません。それにもかかわらず、履修漏れの公立高校としては名前があがってきません。たぶん、どこかで表面上の辻褄合わせをやっているのだと思います。

 要は、現状の授業時間数で学習指導要領を遵守したのでは、薄っぺらな世界史や日本史の授業しかできないというのが現実なのだと思います。世界史必修化や週休5日、ゆとり教育など、すべてお上の通達どうりにやっていたのでは立ち行かなくなるという現場の声に耳を傾けなかった文科省の責任も重いと思います。

履修漏れで文科相、「今週中に私の責任で措置」
2006年10月29日21時17分 asahi.com

 高校の必修科目の履修漏れ問題について、伊吹文部科学相は29日、「ルールはルールとして守らなければならないが、現実というものもあるから、生徒に過剰な負担や不安を与えないよう、今週中に私の責任で措置する」と述べ、週内に具体的な救済策を打ち出す考えを表明した。NHKの番組の中で語った。

 伊吹氏は27日の記者会見で「(補習は)学習指導要領に定めた通り、やってもらう」と語るなど救済には否定的だった。だが、安倍首相や与党から救済策の検討を求められたほか、350コマも不足している高校など必要なコマ数を補習で対応するのは難しい事例もあり、方針を転換した。

 番組の中で伊吹氏は「ずるをした高校の生徒が被害者であると同時に、ルールを守って勉強した生徒が同じ大学を受験する。115万人の全生徒が被害者だ」と指摘。「よくバランスを考えて結論を出す」と述べ、できるだけ不公平感が生じない形での救済策を検討する方針を示した。


 伊吹氏によると、3年生の未履修の実態について、全国の高校5408校のうち(1)国立15校に履修漏れはない(2)公立4045校(約81万3000人)のうち未履修は289校の4万7000人(3)私立高校は31日までに調査結果をまとめる、と説明。「私立はかなりの数字が加わると思う」と述べた。

 公立の未履修の内訳は2単位(70コマ以下)は3万7254人、3〜4単位(70コマ超〜140コマ以下)は8722人、5単位以上(140コマ超)は1118人であるとした。
posted by 寺間 寧(てらま やすし) at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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