梅田望夫氏の「ウェブ進化論」を読んだ。現在ネット上で起きている変化をわかりやすく描いている。Googleによる検索技術の進化と不特定多数無限大の集合知による「知」の秩序の再構築について楽観・未来を描いている。
著者の主張は概ね正しいと思うが、株式市場における効率・市場仮設に似ているような気もする。本書の中でも述べられているが、そこに出現するのは「高速道路のあとの大渋滞」のような気がする。誰でも容易に情報収集ができるので、ある分野で上位10−20%に到達することは簡単にできるが、そこから先には熾烈な競争が待ち受けているのではないだろうか?
ロングテール現象もブログを書く立場から考えると、Googleなどで検索上位にひっかかるのはそれなりの人気ブログで、意識的に他人に読んでもらおうと書かれたブログでなければ、結局ロングテールのかなたに埋没してしまい、そう簡単には誰かの目に触れることもないであろう。
ともあれ、私の書く雑ブログもどこかの誰かに届くかも知れないと、ブログを更新する意欲を私に呼び起こしてくれたのはありがたい。
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