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2006年08月09日

FRB利上げ休止、株価と国債利回り

 米国FRBが2年ぶりに利上げを休止。
 国債利回りから単純に株価を評価するFEDモデルでは、
 
 株価 = 一株利益/国債利回り

となるので、FRBが利下げに転じれば米国株にとってはフォローの風が吹くことになります。

 ただし、まだインフレ懸念は残っているため、今後追加利上げがあり得るのかどうかが焦点になると思います。しかも、原油高などは米国内景気の動向だけでなく、BRICsなどの新興国での需要も反映されるため、当面はFRBも微妙な舵取りをせまられると思います。

 まあ、FRBの仕事は、米国景気をリセッションに追い込んでまでインフレを退治することではなく、インフレを抑制しつつ持続可能な成長に持って行くことなので、長期的には楽観的に見ています。バーナンキ議長のお手並み拝見というところですね。

 株価と国債利回りの関係は堀古英司さんの「ウォール街から」のシンプルな株価評価モデル(1)シンプルな株価評価モデル(2)をご参照ください。

 FEDモデルは、ここで(リスクプレミアム)≒(成長率)と仮定したモデルですが、SP500指数と米国債利回りとの長期的な関係を見ると概ね正しいようです。私も詳しく計算していませんが、現状ではFEDモデルによるSP500指数は米国債利回りに比べてやや割安になっているんじゃないでしょうか。

 また、FEDモデルの式を変換すると

 一株利益/株価 = 国債利回り

 すなわち

 株式益回り(PERの逆数) = 国債利回り

となりますから、単純に考えて(株式益回り)が(国債利回り)を相対的に上回る株(低PER株)を買っておけば長期的には報われるという、割安株投資の理論的根拠にもなると思います。


<米FRB>2年ぶり利上げ休止 景気減速感に対応

 【ワシントン木村旬】米連邦準備制度理事会(FRB)は8日、連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、短期金利の指標であるフェデラル・ファンド金利の誘導目標を年5.25%に据え置くことを9対1の賛成多数で決めた。据え置きは04年5月以来約2年3カ月ぶり。FRBはインフレ防止のため約2年間利上げを続けてきたが、原油高やこれまでの利上げで米景気が減速感を強めていることに対応し、利上げ休止を決断した。
 米国の金利が据え置かれたことで、追加利上げを模索している日欧の金融政策や為替相場に影響を与える可能性もある。
 FRBは04年6月、年1%だった超低金利の修正を開始。今年6月まで17回連続で0.25%幅の利上げを実施し、金利は約5年ぶりの水準に達していた。今年2月に就任したバーナンキFRB議長は、グリーンスパン前議長の路線を踏襲し利上げを継続してきたが、就任後初めて金融政策の転換に踏み切った。
 ただ、FOMC後の声明は原油高などを背景に「インフレのリスクはいくらか残っている」と警戒感を示し、「追加的な金融引き締めが必要になるかもしれない」と物価と景気動向によっては利上げを再開する可能性を示唆した。ただ、そのタイミングについては「今後のインフレと経済成長の見通し次第」と指摘するにとどめた。
(毎日新聞) - 8月9日10時58分更新
posted by 寺間 寧(てらま やすし) at 19:13| Comment(0) | TrackBack(1) | 米国株 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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