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2006年09月11日

911テロから5年

 911テロから5年が経ちました。テロの1週間前にNYに出張していたこともあり、自分の中では「あの日を境に世界の在り方が変わった」と思える大きな事件でした。

 たまたま先週、夜勤でテレビをつけたら紀子様ご出産の報道ばかり。チャンネルを廻していたらNHKの衛星放送でマイケル・ムーア監督のアメリカ銃社会に関するドキュメンタリー映画"ボウリング・フォー・コロンバイン"を放映していました。最初は何気なく見ていたが、体当たりドキュメンタリー方式に思わず引き込まれて行きました。

 マイケル・ムーア監督の代表作"華氏 911"を見ていなかったので、レンタル・ビデオ屋で借りてきて鑑賞。改めて911テロ後のアメリカの対イラク戦争が何だったのか、疑問に思えてきました。"華氏911"だけを見たら、熱烈な民主党支持者による反ブッシュ映画としか捉えられなかったかもしれません。しかし、"ボウリング・フォー・コロンバイン"は、単純にアメリカの銃社会を非難しているだけではなく、アメリカ社会の内包する様々な矛盾に鋭く切り込み、他国と比較した客観的なデータも提示してきます。カナダでは狩猟が盛んなため1000万戸の世帯に700万丁の銃が所持されており、多くのカナダ人が玄関の鍵もかけずに生活しているのに銃による殺人事件はほとんど起きていません。

 そんなおり米国上院情報特別委員会が、911テロ前にアルカーイダとフセイン政権の関連がなかったという報告。

アルカーイダ連携なし フセイン政権が支援拒否 米上院委報告

 【ワシントン=有元隆志】米上院情報特別委員会は8日、イラクの大量破壊兵器開発とテロリストとの関係に関する報告書を発表し、当時のフセイン政権が国際テロ組織アルカーイダからの物質的な支援要請を拒否し、同組織を政権にとっての脅威とみなしていたと結論づけた。フセイン元大統領とアルカーイダのザルカウィ容疑者の連携についても否定した。
 2003年のイラク開戦前、ブッシュ大統領は「サダム・フセインはアルカーイダを前線部隊として使おうとしている」などと、フセイン政権とアルカーイダが連携していると訴えた。
 しかし、報告書は「サダム・フセインはアルカーイダを信用しておらず、イスラム過激派を政権にとって脅威とみなしていた」とした。アルカーイダから物質的支援や、活動拠点設置の要請などがあったものの、拒否したという。
 また、報告書は、イラクで無差別テロを繰り返し、今年6月に米軍の空爆で殺害された「イラク・アルカーイダ聖戦機構」の指導者、ザルカウィ容疑者について、開戦前にバグダッドに滞在していたと指摘。しかし、その一方で「フセイン元大統領はザルカウィ容疑者を捕らえようとしたがうまくいかなかった。フセイン政権が、ザルカウィ容疑者をかくまったり、活動を見て見ぬふりをしたことはない」として、両者には連携はなかったと断定した。
 ザルカウィ容疑者がバグダッドに戻ってきたのは、フセイン政権崩壊後の03年6月だったという。
 報告書は、昨年10月にまとめられた米中央情報局(CIA)のイラク開戦前の情勢に関する報告を初めて公開したもの。
(産経新聞) - 9月9日16時32分更新

 
 
 イラク開戦の大義が否定されたとはいえ、米国が日本よりまだ健全だと思えるのは、判断をどこで間違えたのかきちんと検証しようという動きがあることだと思います。

 これに比べると、米国のイラク攻撃に追随した日本では、その(米国に追随するという)判断が正しかったのかという議論は起こってきません。皇室典範の改正についてもあれだけ騒いでおきながら、秋篠宮家に男児が誕生したら当面は改正しなくてよいという論調。目の前の危機が去ったからこそ長期的な危機に備えて今こそ論議すべき時だと思うのですが、いかがなものでしょう。

 自民党総裁選も勝ち馬に乗れとばかりに、自民党内の大半が安部晋三氏支持。阿部氏は国民の大半が期待している以上に、靖国参拝を強行する小泉首相より、さらにずっと右寄り(ネオコン)だと思うのですが、党内からもマスコミや世論からもそれを指摘する声があまり上がってきません。私は阿部氏のネオコンを危惧しているわけではありません。むしろ、それに対し何の批判的精神も発揮しない国民やマスコミに何ともいえない危機感を覚えるのです。

posted by 寺間 寧(てらま やすし) at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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